2010年9月11日土曜日

事なかれ主義に汚染された菅陣営

このブログのテーマは憂国の危機に、「覇気」と「利他的な心」を持った人間が真に必要であることを、再認識していただくものである。前のブログにも取り上げた坂本竜馬には「光と影」があるだろうが、上記の意思を持って歴史を変えて行った人物である。

では、14日に迫った民主党代表選で優位が伝えられている菅陣営はこの憂国の危機に立ち向かうことが出来るのだろうか。代表選の終盤という切羽詰った状況の中に、実は先頭に立つ人間の、そして組織の本性が見えてくるのである。

菅陣営は、マスコミが作り上げた虚構「政治と金」で世論を見方につけたと標榜し、それを傘に「皆でわたれば怖くない的」心理作戦で票の上澄みを図っているようだ。

しかしよく考えてみよう、この精神は「日和見主義」そのものではないか。これまでブログで指摘してきたが、この日和見主義は菅直人の言葉そのものでもある。そしてその言葉に乗せられて菅支持を表明する、閣僚、議員、サポータは迎合主義以外の何物でもない。
こんな連中に憂国の危機に立ち向かう「覇気」と「利他心」があるといえるのか。これこそ腐った政治家そのものではないか。

政治家が「キャッチフレーズ」の表面的な言葉しか語れないなら、政治家をやめたほうがいい。官僚組織は、どのようなものであれ現在の仕組みの中で最大限の成果と効率を追求する組織だが、政治家は組織の仕組みや社会の構造を、時代の流れ、要求に合うように変えていくのが責務だ。腐った政治家には口先では変革と言っても何も出来ない。何故なら、深い歴史考証と哲学が無いからだ。

「政治と金」の話もよく考えてみれば、具体的な事実を何処まで知った上でその文言を口にしているのだろうか。「検察の作文」「マスコミの作文」以外に実は国民は具体的事実を知らないのではないか。でも、インタビューとかアンケートで、知ったかぶりで発言している。国会議員においてすら、その有様だ。昨日村木さんの無罪判決が出たが、まさに作り上げられた「作文」「虚構」で世の中が動き、それが否定されたわけだが、この間の無駄な時間を強いた構造に何の切込みもない。おかしくないか?

政治が怠慢だからこんなおかしなことが起きても事なかれ主義がまかり通る。

菅の参院選での「消費税発言」騒動、そして代表選での「雇用対策発言」、どれをとっても具体的な考察をせずに「キャッチフレーズ」で誤魔化そうした典型的な例だ。まさに怠慢政治家だ。雇用は企業業績が向上して初めて生まれるもので、持続的成長社会構造にするために何が必要か、具体策がない。でも首相の座に座り続けたいという厚顔さ。
こんな魂の政治家及び菅陣営に日本を任せられるか?

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