2010年9月11日土曜日

経済的破滅をもたらす経済音痴石原新幹事長

このブログのテーマは、歴史にも経済にもどこまでも無知な政治家が一端の政治家ぶって発言をしている危機的状況に喝を入れる事だ。

石原新自民党幹事長は、先に財政健全化路線の菅政権となら一緒にやっていけるというような趣旨の発言をした。この発言は二つの点で物議をかもすだろう。

まず、第一は自民党が財政健全化路線を掲げたことだ。
9月6日付けのNYタイムズに乗ったクルーグマン教授のコラムをよく読んでみるべきだ。歴史が証明した、1938年当時とった誤った経済政策を、米国は再び繰り返しているというのだ。教授はいま支配的である、財政赤字を削減すべき時だという議論が誤りであると、歴史の教訓に基づいて指摘している。当時の世論調査が、景気の落ち込みを防ぐための政府の財政支出に対してNOと63%が答えた。そして事業税の引き下げを選択したというのだ。しかし、その選択が誤りで、大幅な景気後退を引き起こした。そして戦争が始まった。経済的な教訓は経済が大きく落ち込んだ時には、財政的な厳格さは自滅を招くことになると結論付けている。そして現在の不況を克服するには知性の明晰さと多くの「政治的な意志」だとも指摘している。

菅も同じ間違いの方向に向かっている。

第二の物議は、菅と同調するシグナルを出して、民主党の代表選で小沢を退けようとする浅知恵だ。これは何を隠そう、小沢が総理になったら自民党復権の目が潰されるのが分かっていて怖いのだ。逆に言えば菅なら容易に政権の行き詰まりを引き起こすことができ、返り咲けるという取らぬ狸の皮算用が見え見えなのだ。菅も見くびられたものだ。そして民主党はこの菅を総理にしようとしている。何と愚かなことか。

ここは自民党と一線を画し、馬鹿の一つ覚えで「政治と金」しかいえぬ自民党を粉砕するくらいの気概を持たずして、政治家の意志など行使できるはずがない。

目を覚ませ、民主党。

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