2010年7月14日水曜日

参院選挙結果から浮き彫りになる3つの大罪

今回の選挙結果での比例区での得票率を一人区と全国総計で、民主・自民で比較すると3人の罪人が見えてくる。
罪状は日本の世界における地盤沈下を加速させる罪。
罪人その一: 公明党支持母体
(根拠) 政党支持率では民主に負けているか、あるいは勝っていても1%以下の差であったものがその差以上で自民が議席を獲得した一人区は青森、秋田、山形、栃木、群馬、鳥取、愛媛、長崎、熊本に上る。この差分は公明党支持母体からの票であろう。
これが無ければ、民主:自民=53:42であった。政局が混迷し、経済の混乱、外交の混乱、国民生活の混乱の元凶を作り出したのは公明党支持母体だ。

罪人その二: 菅首相、鳩山元首相の思いつき発言/重量感の無い説得力
(根拠) 2007年の時との比較で、民主比例支持率39.5 -> 31.6%、自民比例支持率28.1 ->24.1%と勝った勝ったと言っている自民でも支持率を下げているのに対し、みんなの13.6%アップに流れている。
政権党としての胆力と周到さが無いため、国民が器の大きさに不安を抱き、不満票が誇大妄想のみんなに退避した形であるが、それが歴史上の禍根になって見えてくるであろう。

罪人その三: 世論を正確に代弁していないマスコミ
(根拠) 大敗した民主であるが党派別支持率では30%を越え、1位だ。あの沖縄でさえ比例区得票率は22.5%で自民の17.6%を上回っている。それにも拘らず、勝手に政局の混乱を紙面にテレビに作り出している。

数字で見る限り、自民党は復調したとは言いがたく、下がっているとさえ言える。事実、体質改善はまったく進んでいない。実力もないのに、勝った気になって野党としての政局論理だけで動くだろうからますます日本の地位低下を引き起こす。
この馬鹿げた状況を作り出したのは公明党支持母体だ。

また、「みんな」が民主からの受け皿に形の上では成っているが、単なるフィーリングでの乗り換えで犯したツケは、国民自らが背負うしかないであろう。何故なら政局混迷しか「みんな」は作り出せないからだ。その証拠に渡辺が自民党に在籍中何をしてきたのか?官僚を使い切ったのか?制度改革をしてきたのか?出来ない言い訳ばかりして飛び出しただけではないか。

民主はどっしりと腰を落ち着け、言い訳でない説明で国民と対話し、地方に足を運び、世論をバックに政策実行をしていく体制に早くなるべき。混迷を引き起こす野党への厳しい国民目線を勝ち取るのがまず大切。連立だとか何かを言うのはあくまで従来の国会対策に過ぎない。そんな時代は終わった。勝負手の連発がこの危機を脱する鍵だ。

2010年7月10日土曜日

マニフェスト議論は片〇落ち

今日のウェークアップぷらすで飯島某が民主党のマニフェストが実現出来ていていない云々の話をかなり自信を込めて主張していた。

しかし、よく考えてみるにだ、自民党時代は官僚に作らせたものを体裁を整えて出していたのだから、官僚がやろうとしていることなので達成率はもしかしたら高かったのかもしれない。
だけど社会はどうなった?世界との競争力はどうなった?

つまりだ、政策としてやる中味で、また何を持ってやったとするかの基準が問題なのだ。

民主党は崩れた社会を立て直す方針をマニフェストに掲げたのだろうが、掲げた目標は高いのだ。それに向かって行くのが政治ではないか?仮に今道半ばでも。

こんな当たり前の議論のルールが守られずに、不明確な土俵の議論が、一方的に流されるって、読売系メディアは公器なのか?それともオーナーの私物なのか?読売新聞の論説委員もいたのだからなおさらだ。

これは片〇落ちの議論ではないですか?社会の抱える問題への政策議論を単なる政局のワイドショーにしているマスコミの責任は非常に大きい。

野中広務氏の告白にある、機密費で世論操作としてマスコミに巨額の金を流したということであるが、マスコミはこれこそ「政治と金」の最も重たい問題であるのを認識できないのか。臭いものに蓋をしてワイドショーを展開する無責任。

国民は化かされてはいけない。

2010年7月9日金曜日

参院選挙を目前にして

あと2日後に参院選が迫っている。この時間の流れの中で、立ち止まり静かに過去を振り返り、そして今の動きを見、未来に思いをはせる。

そして見えてくるのは、国民のドアホさと自民党の無思考さだ。これは1年前の衆院総選挙の時となんら変わっていない。

今の日本は土台の腐った家と同じだ。60年、とくにここ20年の失われた日本の20年を演出した自民党族議員と官僚が閉ざしてきた利権の巣窟のもと風通しが悪く、腐ったのだ。

どうします、シロアリに土台が食べられてボロボロになっていても住み続けますか?大改造ビフォー・アフターでしょ。この日本の立て直しは一旦壊して作り直す大変な作業。それを1年前に民主党に託したのではないですか?

ここで国民がブレたら、官僚復権、官僚と一部結託したマスコミの思う壺。

今の自民党の動きを見てみなさい。また公明党と組んで、票頼みをしている。これが原因で自民党が本質的に弱くなったのに、また麻薬に手を伸ばす。こんな自己再生能力のない政党に国民は騙されるのですか?覚醒剤禍から抜けられない芸能人のワイドショーを見て皆さんどう感じています?アホかといいません?

自民党は族議員構造そのものを変える手をこの1年間打ってきましたか?打っていないでしょう。ただ小泉2世の劇場の見世物興行をしているだけではないですか?

だから国民は馬鹿だといっているんです。無責任なワイドショーを演出するマスコミに踊らされているのに気が付かないのだから。

もう一度言います。ここで国民がブレたら、官僚復権、官僚と一部結託したマスコミの思う壺。

皆さんは中曽根元首相の「保守の遺言」を是非読んで欲しい。歴史と知恵が詰まっています。いまさらこんなことを書いても、もう時間が無い。無益とも言えるが、中曽根さんが「遺言」を書いているのに、まだ若い我々が手を拱いていたら申し訳ない、一心で書いています。何人かが読んでくれるのを期待して。