2009年8月21日金曜日

政治の再生と品格

衆議院解散から選挙まで長い長いと思いつつ、後10日になりました。
8月は日本の夏。気温も暑いです。
我々国民も気持ちを熱く、「創造的変革で甦れ、日本」を合言葉に、次世代に繋がる仕組みに「脱皮」していく、時が来ました。

政治の劣化の話はこれまで度々指摘してきましたが、自民党幹部と称する方々の最近のお言葉には、政治家の薫りがまったくない「子供の政治家」のような品格を感じます。

1985年旧ソ連のゴルバチョフ書記長が理念として掲げた「ペレストロイカ(改革)」「グラスノスチ(情報公開)」は、旧ソ連共産主義体制の行き詰まりと仕組みの機能不全の打開のために投じられた一石でした。これが結果的にソ連を中心とした共産主義体制の崩壊を引き出し、東西冷戦構造に幕が降りたのでした。まさに創造的破壊ですが、政治家の品格があります。
様々な曲折は経ていきましたが、民主化を目指したゴルバチョフ氏の理念と行動は今でも高く評価されています。

壮大な歴史の実験を経て、社会主義というイデオロギーはいまでは博物館に展示されるようなものなのです。もし現存するとするなら、それは人類が歩んできた歴史の中で、絶えず追い求めてきた「人間らしい尊厳と豊かさ」を一人一人の人間が持てる世の中にしたいということだと思います。

そのような思いを歴史から学んでいるなら、麻生首相が民主党の子供手当て政策に対して言った、「ばらまき、社会主義の政策だ」という表現は、出てこないはずです。
また、何を思っているのか、「革命はさせません、日本を守る」という言葉も度々口をついて出てきます。守旧派層の掘り起こしに躍起になっているのでしょうが、偏見に満ちた、子供じみた品格だと思います。
よくもまあ、これで外交の麻生だと言ってきたものです。

そのような麻生自公政権ですが、自民・公明の党の体質にも気がかりなことがあります。政治的に成熟した民主主義が今後の日本の「政治の再生」に必要なのですが、自民・公明両党は民主主義の成熟と逆行する動きしています。先の東京都都議選で世論の厳しい批判を受けた自公両党ですが、世論の真意を理解しようとするのでは無く、傲慢に自分たちの「ご都合」を押し付ける議会運営をし始めています。このような子供じみた闘争論理は、国民主権を踏みにじり、世論無視に繋がる動きであることに気が付いていないようです。これは、政党政治を否定する以外の何物でもありません。

「政治の再生」のために、大人の政治を学んでもらいたいものです。

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