2009年8月25日火曜日

自民党の「冷戦構造」維持をもくろむ古い体質

自民党「政治活動」小冊子を見ながら、この小論を書いています。中身は民主党批判のものです。
この小冊子には社民党、日教組という言葉が散りばめられています。見るからに、
自民党右派と結びついている新保守主義的な集団が、冷戦時代が終焉した現在になお「冷戦構造」の舞台をセットし、1955年体制の脚本を演出することにより、保守層を取り込もうと画策しているものです。

このような古い体質で、しかも、時代錯誤の論理を振りかざし、「冷戦構造」を維持していこうとする先の野望は一体何なのか。小泉政権から安倍政権へと「右傾化」路線を進めた先になおかつ帝国主義的政治を訴えるこの小冊子の持つ意味に十分注意する必要があると思います。

今求められているのは、この帝国的政治に対して、右翼対左翼というステレオタイプの枠組みを外し、「富国の政治」を対極として育てることが、戦前軍官僚の独走で経験した日本の破局を2度と繰り返さないためにも必須です。

「政治はギャンブルじゃない」という文句が小冊子に載っています。これって「天唾」だということに気づいていないのですかね。ギャンブルの政治をしてきたのは自民党、あなたですよ。
我々国民は好むと好まざるとに関わらずに、トランプの安いカードを切るという、「安倍首相で、それが駄目なら福田首相で、それでも駄目なら麻生首相で」という自民党のギャンブルに付合わされてきたのです。その間、経済の悪化、国際的地位の地盤沈下、社会格差の拡大という借金が増えていったのです。

自民党は不良債権的政治家を切り離し、「不都合な真実」を隠蔽することなく、民主主義を熟成させる政治を積み上げていくことこそやるべきだと思います。こんな小冊子にお金と時間を使うのではなく。

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